かしのたかひと 樫野孝人 一人ひとりの志が神戸を創る

ホーム掲載情報神戸リメイク通信81号

神戸リメイク通信81号
不正選挙防止のための開票所問題点とその改善要請

2013年11月28日

――――――――――――――――― Kobe Remake Magazine ――

神戸リメイク通信81号

不正選挙防止のための開票所問題点とその改善要請

                           樫野孝人

―――――――――――――――――――――――――――――――

いつもありがとうございます。
今回の神戸リメイク通信は、通常とは少し違う特別バージョンでお送り致します。
内容は、このたび開催した記者会見の資料に基づいています。


不正選挙防止のための開票所問題点とその改善要請
樫野孝人


10月27日(日)に執行された神戸市長選挙において、投票に行ったり、または開票作業を観覧したりした私の支援者から,次のような事実が報告されました。
この現状のもとでは不正選挙が行われる可能性が排除しきれませんので、今後の改善要請として発表させていただきます。
なお、本要請は選挙の結果について疑義を申し立てるものではなく、あくまで今後継続的に行われる選挙を公正かつ市民に理解されやすい形への改善を提案する意図で行うものでありますので、ご了承ください。
以下にその現状と改善点について列挙致します。


1.期日前投票者と当日投票者の確認作業の徹底
(現状)
北区にて市長選の期日前投票を行った有権者が、27日に北区市議補選の投票に行くと、再度市長選の投票用紙を渡される。
その有権者が市長選については期日前で投票している旨伝えると、受付の作業員が投票済みと有権者の持っていた市長選の投票用紙に記入。
それをもって投票場へ行くと、その場にいた職員?から「先に市長選の投票をして下さい」と言われた事例が発生。


(改善要請)
・市議補選が執行された北区では同一人物が市長選に二回投票出来る管理の甘さでした。
やはり補選が執行された東灘区でも同様の事態が発生したことが推測できます。
本件が起こった原因を説明いただき、今後の対策について発表していただきたいと思います。


2、開票所の場所設定について
(現状)
今回、なぜか灘区の開票所が灘区内ではなく、中央区のポートターミナルホールに設置されました。


(改善要請)
投開票日の決定は早期にされていたにも関わらず、なぜ中央区に設置したのか、灘区の開票所では無かったのかの説明をいただくとともに、今後は当該地区での開票所設定の順守をお願いしたいと存じます。


3.会場レイアウトの統一
(現状)
・灘区の開票所であったポートターミナルホールでは、票数の最終集計が一般開放されていた2階席の真下で行われ、記者・一般市民から死角になっていました。
また、開票立会人からも一番遠い確認しづらい場所で行われていた。(資料1参照)

資料1

・西区の開票作業では、バーコードで数を読み取る計算台に運び込まれた後、各候補者の票束の動線が交差するため、参観者の目には一度仲間分けした票が再びごちゃ混ぜになったと映りました。(資料2参照)
・西区でも同様にバーコードで数を読み取る計算台直上の2階通路が参観者から閉鎖されており、数を読み取る作業が公正に行われていることを参観席からは確認できず。(資料2参照)

資料2

(改善要望)
各区開票所のレイアウトを改めて見ると、各区で開票作業のレイアウトがそれぞれ異なっています。
開票作業のように公正さ、正確さ、スピードが求められる単純作業に区毎の“特色”は必要ありません。
同じレイアウトで、記者、一般市民にも全てが見渡せ、最終集計が開票立会人から近い場所で行われる配置に改善することを要望致します。


4、服装、持ち物チェックの実施
(現状)
・西区、灘区の開票所で開票作業員の服装・持ち物チェックが終始ありませんでした。


(改善要望)
開票作業員の服装・持ち物チェックが入場時と退場時にないと、作業員が不正を働く可能性があると疑われてしまいます。
そういう意味でもしっかり服装・持ち物チェックが実施されるべきであると思われます。


5、開票作業の民間登用
(現状)
今回の選挙費用5億1520万円のうち40%以上にあたる2億1736万円を人件費が占めており、その内訳は下図の通りです。


選挙にかかる人件費/人

  金額 対象
 管理者  投 票  1万2,600円  各陣営から選出
 開 票  1万600円
 立会人  投 票  1万700円
 開 票  8,800円
 その他  投 票  1万7,100円 自治体・婦人会等地域の方
 開 票  2,300〜4,620円
投票事務 前日準備〜開票  約5万円  神戸市職員

(上原みなみ議員の資料より)


(改善要望)
開票立会人だけではなく、開票作業員も市民から選出するか、開票立会人のように各陣営からも人を出すことを検討していただきたいと考えます。
公務員が動員されると、時給×1.35の時間外勤務手当(前日準備+投開票)が発生し、コスト的に非常に割高となります。
公務員比率を低くする件については、「信頼性の観点から公務員でないと出来ない」という見解のようですが、市職員組合が推薦する人物が立候補をしている場合、逆に公平性を保てる開票作業を担保できる環境とは言えません。


6、開票所のトイレ場所
(現状)
灘区の開票作業員が使用するトイレですが、開票場のフロアと同じ階にあるトイレが使用禁止になっていたため、一般市民が使用している別階のトイレを利用することになっていました。
トイレと開票場間の移動において,出入りのチェックも無く、一般市民と交流出来るので、いかようにでも不正を働く機会を作ってしまいます。


(改善要望)
開票作業人が使用するトイレは必ず一般市民とは遮断されたトイレ利用とすること、そして出入りの際は持ち物チェックを必ずすることを義務付けしていただきたいと思います。
前回参議院選挙でも西区開票所において票数不足事件が起こった事は記憶に新しいと思います。


上記では開票所の改善点を灘区、北区、西区の事例を挙げましたが、他区では、死角もなく票箱の中が2階の一般席から中をチェックでき、服装・持ち物チェックがあった開票所もあったと聞いています。
しかし、各区の開票所によってそれぞれ会場レイアウトが違ったり、服装・持ち物チェックがあったりなかったり、死角がある場所があるなどの違いがあるのでは、「民主主義の根幹をなす」と言われる選挙の開票作業が正常に機能していると言えません。
是非、今後各区の会場レイアウトの統一、服装・持ち物チェックの義務化等すべての区の開票所が統一ルールで執り行われ、期日前投票者が2度投票用紙を渡されることのないように、神戸市選挙管理委員会に要望させていただきます。

あなたのサイトにかしのたかひとのバナーを貼って応援してください!