かしのたかひと 樫野孝人 一人ひとりの志が神戸を創る

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かしの通信122号
熊本支援のスマートサプライ導入に
力を貸してください!

2016年04月25日

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かしの通信122号
熊本支援のスマートサプライ導入に力を貸してください!

                  兵庫県議会議員     
                  神戸志民党 党首 樫野孝人

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いつもご支援ありがとうございます。

まず、熊本・大分を中心にこの度の九 州での地震で被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。まだ予断を許さない状態かと思いますが、少しでもお力になれるよう動いていきます。

早稲田大学の西條先生は東日本大震災時に3000箇所以上の避難所、個人自主避難宅エリア、仮設住宅群を対象に1年間安定した物資支援を可能にし、赤十字の支援を受けられない自主避難宅を中心に2万5千世帯に家電を配り、 1000人以上に重機免許取得をサポート し、250箇所の仮設住宅のPCとネット インフラを整備し、50以上の国家的な総合支援プロジェクトを作った人です。

その西條先生が「遠くからでも必要なものを必要な人に必要な分届けることにより、物資の避難所運営をサポートする “スマートサプライ”という仕組みを作り、避難所、自主避難所に無償で使用いただけるようにしています。

なんとか、この仕組みを被災地の方に使ってもらうように私自身も行政、議員などに働きかけております。

みなさんのお知り合いにも是非お伝えいただき、導入可能な被災地があれば、一番下に記載してある事務局にご連絡ください!!

以下は、スマートサバイバープロジェクト代表理事 西條剛央さんと副代表 理事 外所一石さんからです。

<物資支援の問題点の整理>
従来の物資支援の方法は、県の倉庫に送り、そこで仕分けられた物資が各拠点に送られます。これだけの規模の災害になると県の倉庫はたちまち一杯に なり、物資の受け入れは中止せざるをえず、情報が届かない被災者には依然として物資は届かないという状況が続 きます。

特に自宅避難宅、自主避難者には届きません。これは東日本大震災のときも起きた問題で、今回の地震でも必ず起こると予想していたとおり、そうした問題に起因する支援格差が起きてしまいました。

また、避難生活が長期化するとニーズが変化し、かつ多様化してきます。するともうマスの支援では対応できな くなります。

これは東日本大震災だけでなく、広島土砂災害でも起きた問題です。 今後必ず熊本の被災地でもさらなる課題になっていくと予想されます。
そうした問題を解決できるのが、このスマートサプライです。

これを現地で活動する団体、個人はもちろんですが、避難所が被災者のニーズを聞き、それを掲載することで自分たちが必要とする物資の種類とその量を簡単にコントロールすることも可能になります。

<スマートサプライはどんな風に役立つの?>
スマートサプライに掲載されたニーズをみた全国の支援者が、それらを提供してくれます。直送してくださったり、近隣の方は直接届けてくださることもあるでしょう
Amazonの欲しいものリストで新品の物資が送られてくることもあります。

支援が成立すると自動的にサイト上で減っていく(無くなる)ため、必要な支援が必要な分だけ提供され、過剰供給を防ぎながら、被災者の細かいニーズに対応することができます。

<避難所の物資管理をする人は何をすればよいの?>
避難所ごとにニーズをまとめてもらいスマートサプライに何が何個欲しいかをメールで伝えてもらいます。基本的にはこれだけです。随時追加、修正がありましたら電話していただければこちらで更新します。

もっともこの作業は簡単ですので、ブログをやるぐらいのITスキルがあれば使い方を指導させていただきますので、ご自身で管理して適宜必要なものをアップしていただくこともできます (できればこちらをお勧めします)。

スマートサプライでボランティアを募集することもできます。
ITボランティ アにサイトの管理は任せることもできるでしょう。さらに現場の物資の仕分けや管理を手伝ってくれるボランティアも募集可能です。

なお、直送される場合でも、東日本大震災での1年間にわたって3000箇所を支援したふんばろう物資班がまとめた成果、教訓、反省を活かしたノウハ ウを踏まえて、送付前に写真を送ってもらうなどして品物の状態を確認できるようになっておりますので、汚い古 着が送られてきたりといった問題は起こりません。
また一つの箱には1種類のものを入れるようにするといったルールも定められているため、煩雑な仕分け作業も軽減できます。

以下、ふんばろう物資班のまとめたサイトになります。
避難所の物資のマネ ジメントの役に必ず立ちますので、ぜひお読みください。
http://clk.nxlk.jp/qRj9XKQA

今も大きな余震が続いており、今後どのような展開になるか余談を許さない状況です。
避難生活、支援活動も長期化が予想されます。 そうしたなかで、物資、ボランティア、炊き出しといった必要なものを必要な分、避難所(自主避難エリア) ごとに管理できるスマートサプライが標準になっていけば、支援格差も埋めることができ、全国の支援者が ゆるやかにそして直接被災された方々を支えることが可能になります。

避難所でのボランティアや支援に関する受け入れも、すべて管理できるため、これによって現在起きている炊き出しの重複も避けることができますし、必要なボランティアを必要な人数集めることもできます。

お金も一切かかりませんので、予算も必要ありません。
ITボランティアにより運営されるため負荷もかかりません。

ぜひ被災地の方に、特に被災地の自治体関係者にお知り合いがいらっしゃる方はお伝えください。

<自治体への提言:物資問題の解消方法について>
では、自治体の倉庫管理、物資拠点の管理はどのようにすればよいのでしょうか。
スマートサプライがそのまま役立つのは言うまでもありません。現在のやり方は、こういう物資を県の倉庫に送ってくださいといった粗い要請になっています。
それだと品物Aは膨大に余っているが、Bは少ないといったことや、 そもそも物流のプロではないので、どこに何があるのかすらわからず、倉庫が満杯になったために物資を受け入れないということになっているのが現状と思われます。

東日本大震災のときも被災各県ではそれぞれ何十万箱という物資が倉庫に余っていました。

では、自治体はどうすればよいのでしょうか?

<自力でやらず任せる>
まず自治体は自分ですべてを管理、コントロールしようとする姿勢を手放しましょう。
それを自分でやろうとしているうちはうまくいきません。なぜなら自治体は物流のプロではなく、そのためのノウハウも方法も持っていないためです。
マンパワーで無理矢理廻すのにも限界があります。

そして税金で運営されている行政という性質上、公平、平等に配らなければならないという制約に縛れられてしまい、柔軟に動くことが非常に難しいのです。

任せられるところはプロに任せる等仕組みで対応する必要があります。
他にいくらでもやるべき仕事はあります。任せられるところはどんどんいろいろな人に任せてしまいましょう。

<物資のマネジメントはヤマト運輸に任せる>
したがって、まず県や拠点となる倉庫のマネジメントをヤマト運輸にお願いしましょう。
そしてその下に自衛隊をつけて物資の具体的な移動、管理をまかせましょう。
これは東北の被災地で唯一物資支援をうまく自治体で運用できた気仙沼市で実際に行われた成功事例があります。

*このほぼ日の糸井重里さんとヤマト運輸の木川眞社長(現会長)の記事をお読みください。
http://clk.nxlk.jp/3kQOT7Ey

すでにある物資を有効に活用して、どこにいるかわからない自主避難者をサポートするためには、信頼と実績のあるボランティア団体やNPO(任意団体も含む)に配送を任せてしまうのが有効です。

これは何十万箱という物資が余っていた東北三県では、そのようにすることで、公平平等に縛らないですむボランティア団体が、必要とする人に配りました。
どこに何をどのぐらい配ったか大まかな受領書だけもらうようにすればよいでしょう。

<スマートサプライの導入>
その上で各避難所は必要なものを必要な分だけが届くための仕組みであるスマートサプライを導入しましょう。
無料&サポートつきですから安心です。
やることは避難所ごとにニーズを把握してサイト管理側にメールや電話で伝えるだけです。

避難所ごとに必要なニーズが掲載されます。
それをみた全国のひとが送ります(直送、amazonの欲しい物リスト、購入支援)。
送る側は、全国の行政、会社、個人をといません。
それぞれが送れる分を送ることで自動的に送られた分だけ個数は減っていきますので、重複することもありません。

また地元自治体の拠点倉庫に余っている物資(在庫)はいっこうに減らないのではないか?と心配になることもあるかもしれませんが、その心配はいりません。
むしろ、どこの避難所で何が必要か簡単に把握できますから、それぞれのサイトをチェックして送れるものを送ればいいのです。

<行政、自治体のトップからこれらの政策を導入することで、今後必要な支援が必要な分だけ、無理なく効率的に受け入れることが可能になります>
東大阪市の野田市長、岩手県の達増知事、前武雄市長の樋渡さん、神戸志民党の樫野孝人さんなどに直接連絡をして、直接現地自治体の首長クラスにつながり、どうにかこの仕組みを導入できないか動きはじめました。
御船町の藤木町長ともつながり現在初のスマートサプライの避難所への実装を進めています。
そうした首長クラスにつながるルートをお持ちの方はご連絡ください。

<地元マスコミに取り上げていただくことによって>
草の根で広げていく活動と同時に、上から導入してもらう二方面作戦に加えて、スマートサプライが熊本においても一定の成果をあげた段階で地元のメディア(新聞、ラジオ、テレビ)に取り上げてもらうことで、避難所運営に携わる人たちから直接アクセスしてもらう作戦も考えています。
そうしたメディアにつながりのあるかたもぜひおつなぎください。

<参考サイト>

・スマートサバイバープロジェクト
http://clk.nxlk.jp/rd5AEnW7

・なお、このスマートサプライの背景にある考え方と、この仕組みが生まれるきっかけとなった 「ふんばろう東日本支援プロジェクト」については、ほぼ日の糸井重里さんとの対談が一番わかりやすいと思います。 よろしければご高覧ください。
http://clk.nxlk.jp/N4aLiOFY

・東日本大震災での3000箇所を支援したふんばろう物資班がまとめた 成果、教訓、反省を活かしたノウハウ集です。
物資支援のメリット、 デメリット、地元への影響、高齢者への対応、個人情報保護、 掲載基準の設定、被災地の状況の変化や、物資支援側の動きの変化もわかりやすく記載されています。
避難所の物資のマネジメントの役に必ず立ちます。 ぜひお読みください。
http://clk.nxlk.jp/LJFbySnR

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スマートサバイバープロジェクト事務局
info@smart-survivor.org
一般社団法人Smart Survival Project
〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町516-1 早稲田大学26号館1205号室
TEL: 050-3825-2165
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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