かしのたかひと 樫野孝人 一人ひとりの志が神戸を創る

ホーム構想と公約市民に信頼され、期待に応えるための行財政改革

市民に信頼され、期待に応えるための行財政改革

行財政改革は、人員削減とコストカットだけではありません。
市職員一人一人のパフォーマンスを上げ、部局を横断し、市民の喜びを自分の喜びと感じる強い神戸市役所でありたいものです。
私はこれまで民間企業を経営した経験から、組織において何より大切なものは人であり、人を大切にすることが、メンバーのやる気を高め、組織として結果を出す道につながることを実感しました。また、この経験を、広島県広報総括監での行政経験に活かし、皆様の評価をいただきました。
次は、神戸市の番です。神戸市役所を日本一、職員がいきいきと働き、能力を発揮し、大きな成果を出す市役所に生まれ変わらせます。

【1】都市デザイン戦略室を設置し、デザイン都市や姉妹都市戦略を再構築します。

神戸の有力地場産業をともに発展させるという観点から、パートナーになる姉妹都市関係を築き、また関係を深めてゆきます。こうして都市外交を活発化し、40億人市場を抱えるアジアをはじめ海外への民間企業の進出を後押しします。

【2】地下鉄西神山手線の民営化、株式売却により、1000〜1500億円の借金を削減します。

神戸市営地下鉄・西神山手線の民営化を実現します。西神山手線は年間50億円強の黒字を出しています。これを民営化することにより、経費削減・経営効率化を実現し、運賃値下げ・終電延長を実現します。また民営化のうえ株式売却することにより1000〜1500億円の市債削減と金利負担の削減が見込まれ、さらに年間17億円の税金補填を止めることができます。

【3】公空間の民間利用を促進し、神戸の再都市化を図ります(Business Improvement District)―神戸版セントラルパーク構想

市役所が三宮の一等地に陣取り、新神戸から港への回遊性を妨げているのではないでしょうか。神戸市役所の一部機能を新長田に移転させ、三宮の中心部に新たなスペースを作ったうえ、民間の知恵と資金を活用し、新神戸から港、そしてハーバーランドまでの回遊性を高めます。その際、民間の力をお借りし、市からの財政出動は極力減らすことにします。高層ビルではなく、森と文化施設をコンセプトとした、市民の憩いの場を設けます。これが「神戸版セントラルパーク構想」です。

【4】新長田への市役所機能の一部移転、ノエビアスタジアム、中央市場・兵庫津の活性化、三宮再開発により、地下鉄海岸線を黒字化後に民営化します。

神戸市営地下鉄・海岸線は、まず黒字化することが先決です。そのために、(1) 市役所機能の新長田への一部移転、(2) ノエビアスタジアムの集客力強化、(3) 兵庫津・中央市場活性化、(4) 三宮再開発の4つのプロジェクトを実行して利用者を増やすとともに、沿線の容積率緩和などで保育施設や介護施設の誘致を図り、財政出動を抑制しながら人口増加を行います。そして地下鉄海岸線の民営化の道筋を付けます。

【5】市役所機能を新長田に一部移転し、新長田再開発地区の空き床問題の解消をはかります。

新長田地区は、震災後の神戸市によるやみくもな再開発事業によって、大量の空き床問題に苦しんでいます。市役所の一部機能を新長田に移転させることで、都心に有効なスペースを確保するとともに、新長田の空き床問題について神戸市として責任を果たすという、一石二鳥の解決を図ることができます。

【6】一般会計予算7200億円を効率化、最適化することにより1%カット(=70億円財源を捻出)します。

自治体において予算の1%をカットすることは実行可能であるというのが、広島県庁で働いた私の実感です。これを実行に移し、より住民サービスの向上に役立つ分野に予算を使います。

【7】ポーアイ二期、空港島をSEA&AIRの物流加工拠点として整備し、残存土地の利用・売却を加速させます。

ポーアイ二期と空港島は、なにより実需を高めることが必要です。そのために、国際戦略コンテナ港湾の一翼を担う神戸港、そして神戸空港という、空と海のゲートを活用し、両者をつなぐ物流拠点を整備します。そうすることで、空港島の価値が上がり、残存土地の売却を促進につながります。国に神戸と組まざるを得ないと認識させることで、空港発着枠の拡大の交渉力を高めます。国にお願いするという、すねかじりから始めるのでは何も実現できません。

【8】5年間で定年退職者1500人分の人件費をカットし、生産性の高い市役所にします。

市職員のやみくもなリストラは行いません。5年間で2500人の定年退職者が発生する一方、新規採用を1000人確保することで、1500人分の人件費(年120億円)削減を実現します。これで、神戸市役所の生産性は横浜市と同レベルになります。

【9】複式簿記の会計システムを導入し、本当の財務状態の見える化を実現します。

自治体財政の何よりの問題は、どれほど費用対効果が出ているのか把握できないところにあります。すでに多くの都市で導入されているように、複式簿記の会計システムを導入し、より企業会計や国際公会計基準に準拠した形で公会計を市民にわかりやすく整備し、本当の財務状況を見えるようにします。

【10】予算主義から成果主義への転換を図り、民間並みの目標管理制度を導入します。

市役所を、予算を獲得することに力を入れるのではなく、その予算から生まれる成果を最大化することに力を注ぐ組織に生まれ変わらせます。すでに広島県庁において実施し、大きな成果を得ました。次は神戸市役所の番です。

【11】区役所への予算・権限委譲を進め、区長の公募や内部の抜擢人事も行います。

たとえば西区の人口は25万人、中央区は12万6000人であることをみれば、神戸市の区長は、他都市の市長と同レベルの規模を任されていることが分かります。区ごとに特徴もニーズも異なる市民満足度を高めるために、区長に権限と予算を委譲し、地域ビジョンに基づいたきめ細かい行政を実現します。区長にはさらなるマネジメント能力が求められるため、人材を広く募ります。もちろん能力ある市職員の内部抜擢人事も行います。
区長は外部の人材ありきとは考えていません。人材を広く募りたいという主旨であり、重要なのは人に対する目利き力が求められているということです。また公募はしますが「公選=選挙」は実施しません。あくまで市全体の方向性に合致した方に面接などを通じて委嘱したいと考えています。

【12】外郭団体の徹底した見直しと経営健全化を図ります。

我々の税金から、毎年60億円の補助金がつぎ込まれているのが現在の外郭団体です。ひとつひとつの外郭団体を洗い直し、必要なものは増やし、不必要なものや役割を終えたものはなくします。いくつ減らすという数値目標は立てません。そして、再建するべきものは優秀な経営者を招へいして再建し、無駄な補助金が充てられないようにします。予定調和の天下り人事は行いません。

【13】民に任せられる事業は民営化を推進します。

行政サービスの質や費用を精査し、民間に委ねることができるものは民間委託を推進し、行政が収支に関係なくやるべきことは、しっかり行政が行います。官か民かという二者択一ではなく、サービスの内容に応じて、官と民の協働を行うこと、官+民の姿勢でいきます。

【14】市長自ら市民の声を聞くホットコミュニケーションの場を用意します。

私は会社経営者のころから一貫して、現場の皆さんと膝を突き合わせて語り合う機会を多く持ち、大切にしてきました。またSNSやブログ、ツイッターも長年続けています(選挙だから始めたものとは訳がちがいます)。この4年間で500回を超えるタウンミーティングを行い、市民の皆さんと意見交換をしてきました。市長として、お互いの顔をみたタウンミーティング、そしてネット上での意見交換、これまで以上に充実させていきたいと思います。

【15】NPO、NGOなど、新しい地域社会の担い手との連携を強化します。

アメリカではGDPの10%、雇用の15%を占めると言われる、NPO、NGOですが、日本ではまだまだ活躍しきれているとはいえないのが現状です。地域社会の新しい担い手として、NPOやNGOとの連携を強化し、地域支援本部をつくり、神戸でそのモデルケースを起こします。

【15】市職員の不祥事を撲滅します。

市職員の不祥事が多発しています。これは長らく内部昇格の市長が続いたため、組織に緊張感がなくなっており、一部職員のたがが外れていることが原因であることと考えています。真面目に働く多くの市職員の方々が報われるよう、組織に健全な緊張感をよみがえらせます。そのためにも現場主義に立ち返り、組織マネジメントがしっかり出来る人材を育て、信頼を取り戻したいと考えています。
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