美味しい店には情がある

2010年夏号掲載

広東菜館 青龍(チェンロン)【中央区】

銭梁佩君さん(せんりょうはいくん)(昭和20年生まれ)・陳梁佩文さん(ちんりょうはいぶん)(昭和22年生まれ)

銭梁佩君さん、陳梁佩文さん

大陸から日本に渡り貿易会社を興した父から引き継いだ、南京町の貸しビル。震災で大きな被害を受けたが、商売を続けたいとなんとか再建し、平成9年に自分たちの店をオープンした。食べ歩きが好きな姉妹が「私たち自身が行きたくなる店を」と、吟味した良い素材を使い良心的な価格で本格広東料理を提供している。海鮮や野菜をたっぷり使った上品であっさりとした味わいは、特に女性から人気が高い。神戸生まれ、神戸育ち。「ここで育った私たちは神戸人やね」神戸の経済や政治も気になる。街が元気になって、南京町も賑わいを取り戻してほしいと願う。

香り良く炒めた炒飯に具沢山のあんかけとフカヒレ姿煮をのせた人気No.1メニュー。

1階は屋台コーナー。名物のフカヒレまんなどが楽しめる。

『美味しい店には情がある』の一覧へ