感謝の手紙

師匠から弟子へ。追難式(ついなしき)神事を次世代に伝える。

杉原 秀幸さんから、西本 隆一さんへ

神々のお使いとして、除災招福を願い踊る。

節分の行事として有名な長田神社の追難式。起源は室町時代にさかのぼると言われる伝統神事である。昭和45年に兵庫県の重要無形民俗文化財に指定された。西本さんは、この古式追難式神事を継承する「かんあけ会」の会長として長年活動している。「基本は変わらないが、時代に合わせて進化しなければならない。伝統を守ることは難しいことや」。地元で生まれ育ち幼い頃から「鬼の儀式」を見物していた杉原さんが、かんあけ会へ参加したのが15年前。鬼役になるまでには、挨拶ごとから始まる「修行」があり、踊りの指導を受け練習を重ね一人前に。鬼役を通して、地域活性についても深く考えるようになった。「今後は幹部として、この伝統を継承してほしい」と、杉原さんを息子のように見守っている。

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